睡眠時無呼吸症候群の検査・治療のご案内

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠中のいわゆる「いびき」が強くなり、空気の通りが悪くなり過ぎて呼吸が一時的に止まり、それを睡眠中に何度も起こしてしまう病気です。脳は十分に眠る事ができず、起床時の頭痛、日中の突然の居眠り、集中力の低下を引き起こしてしまいます。人口の5〜8%は、潜在的に持っている疾患といわれています。

正確には、
@一晩7時間の睡眠中に10秒以上、無呼吸又は低呼吸が30回以上起こる。
A睡眠1時間当たりの無呼吸または低呼吸が5回以上起こる。
このどちらかにあてはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

夜寝ているときに無呼吸または低呼吸が起こるのは、肥満や扁桃腺肥大があり、のどの気道が狭くなっているときに、仰向けで寝ることによって気道が閉塞してしまい、呼吸ができなくなるためです。そのほか、肥満でなくても、もともと生まれながら喉の構造上、気道が狭い場合などに起こることもあります。「いびき」をしてよく寝ているといわれるのは誤りで、実際はむしろ眠れていないのです。

睡眠中に繰り返して無呼吸または低呼吸になることで、血液中の酸素濃度が薄くなり、脳をはじめとして全身の臓器に酸素が行きわたりにくくなります。
そうすると、血液を濃くして酸素の低い状態に対応しようとする為、血液がドロドロになって、高血圧、高脂血症や糖尿病などの進行とあいまって「動脈硬化」も進み、血栓ができやすくなり、その結果、脳卒中や心筋梗塞を起こすリスクが高くなってしまいます。実際、この病気の方は、正常な方に比べて、死亡率が高くなっています。

体の異常以外にも、重度の睡眠時無呼吸になると、日中傾眠や突然睡眠状態になり、仕事に集中できなかったり、居眠りで仕事上や運転でのトラブルを起こしてしまいます。また男性の場合、インポテンツを起こしたりすることもあります。
すこし前に起きた「新幹線オーバーラン」であったり、「トラックによる死亡事故」もこれが原因といわれ、自分だけでなく、他の人も巻き込んでしまう事故を起こす可能性もあるのです。

たかが「いびき」ではなく、生命に関わる「いびき」なのです。

検査方法

(1)簡易検査(スクリーニング)
自宅にて、パルスオキシメーターという機械を指につけて寝ていただきます。
これにより「血中酸素飽和度測定」を行います。
※この検査は、無呼吸の傾向があるかどうかを判断する検査となります。
この検査の結果、無呼吸の傾向がある方は精密測定を行っていただくことになります。

(2)精密測定(入院検査)
正確には「終夜睡眠ポリソムノグラフィー」という方法で、一晩中寝ている間の、脳波、心電図、腹胸部の動き、血中酸素濃度などを測定します。
※午後8時ごろ入院して、翌朝7時ごろ退院となります。お仕事をされている方でも、仕事後に入院していただき、翌日、当院からお仕事に向かうことも可能です。
また食事をご希望される方はご用意いたします。

いずれの検査方法でも、基本的には眠っている間に機器を用いて測定しますので、お体への負担はありません。

検査費用など

(1)簡易検査(スクリーニング)
原則健康保険は使えません。機器貸出および解析料:1回2,000円(税込み)
(2)精密測定(1泊入院検査)
健康保険が使えます。3割負担の場合でおよそ25,000円程度となります。

治療効果

治療方法によって異なりますが、概ね次の効果があります。
@まずは、よく眠れる。後述のCPAP治療の場合は特に、起床時にほんとうに良く眠れたと実感される方がほとんどです。
集中力の改善があり、昼間の眠気がなくなります。
A昼間、活動(仕事)しやすくなる。居眠りによるトラブルを回避できます。
B将来の病気のリスクを減らせる。高血圧や脳卒中、心筋梗塞の発症が低下することが報告されています。
C成長ホルモンの産生障害がなくなるため、有効なダイエットが期待できます。

治療方法

(1)持続陽圧呼吸療法(CPAP = シーパップ)
ご自宅で、このような装置をつけて寝ます。

シーパップの画像

気道内に鼻から少し空気圧をかけて、気道の閉塞を防ぎます。
見た目には、これで眠れるかご心配かもしれませんが、実施された方は、とたんに良く眠った感覚を実感されることがほとんどです。
※自宅でのCPAP治療を行うことや、他の治療方法の効果判定の為、原則1泊入院が必要になります。

(2)歯科装具
舌や下顎(下あご)を、少し前方へ押し出すようなマウスピースを睡眠中に装着し、気道スペースを広げ、呼吸の閉塞、狭窄を防ぎます。
歯医者さんで適切なマウスピースを作ってもらう必要があります。

(3)外科手術
子供さんの睡眠時無呼吸の場合は、扁桃肥大やアデノイド(咽頭扁桃)のケースが多く、外科手術が適していることがあります。また、大人の場合でも、CPAPより外科手術が適している場合もあります。
手術は基本的に根治手術ですが、再発する可能性も高く、5年後の有効率は40〜60%と、あまり高くありません
※前述(1)〜(3)を併用して治療することもあります。

(4)生活習慣改善
中高年の肥満傾向にある方などは特に、前述の治療とともに、重要な治療です。
@減量
睡眠時無呼吸症候群を起こす方は肥満傾向の方が多く、減量により改善する事があります。
また高血圧・高脂血症・糖尿病などの治療、予防としても有効です。
A飲酒の制限
アルコールは気道筋肉を弛緩させ、気道閉塞(狭窄)を招きやすくなります。
就寝前4時間ぐらいは、飲酒を避けるべきです。
B禁煙
喫煙により血中酸素を低下させ、睡眠時無呼吸による血中低酸素を助長します。また「生活習慣病」をはじめ、「肺がん」「脳卒中」「心筋梗塞」のリスクを抑える必要があります。
C精神安定剤などの服用制限」
あまりよく眠れていないと感じて、精神安定剤などを服用することはよくありません。しかし、現に服用されていて、急に服用を中止することがよくないこともあります。医師に相談しましょう。

治療費用

基本的には健康保険が使えます。
持続陽圧呼吸療法(CPAP)の場合は、月に1回は診察が必要で、3割負担の方で、1月に約5,000円前後となります。
ただし、そのほかの検査等、診察内容により違う場合があります。
そのほかの治療方法の場合は、詳細な治療内容により、異なりますので、医師との相談が必要となります。

健康診断

会社などで行う健康診断、または人間ドックに、睡眠時無呼吸の検査を加える事ができます。健診のオプション検査として、ご利用ください。
詳しい内容につきましては、受付にご相談ください。

最後に

今、特段お体に異常が無くても、早め早めの対策により、健康を長く維持できれば、生活の質(QOL=Quality Of Life)を保つ事ができます。
もし、前述のような「いびき」をして寝ている状態である、昼間急に眠くなって仕方ない、肥満傾向であるなど、思い当たるところがございましたら一度医師にお気軽にご相談ください。

睡眠障害外来(循環器内科)担当医師:増田 大作
診察日時:毎週月・火・木 午前9時〜12時。
増田医師の外来担当時間以外でも、お気軽にご相談ください。

当院で受診可能な検査等

当院で受診可能な検査等

分野

検査名

放射線関係

全身ヘリカルCT・デジタルX線画像診断システム・一般撮影

内視鏡関係

胃ファイバースコープ

血液・尿関係

血液・生化学・尿検査全般・動脈硬化測定

生理検査関係

心電図・ホルター心電図・超音波検査(腹胸部エコー)

可能手術

外科・整形外科・形成外科

リハビリ関係

各種運動療法・作業療法・消炎鎮痛療法

その他

各種予防接種・アトピー、アレルギー治療・pDEXA骨密度測定装置


おなかの健康を守ろう 〜 内視鏡検査

おなかの健康を守るために

世界的に見て私達日本人は 消化管(胃、腸)の癌の非常に多い民族です。そして、消化管癌(胃がん、大腸がん)の予防・治療に最も効果的な 医療が内視鏡(胃ファイバースコープ・大腸ファイバースコープ)です。胃腸の検査には胃透視(バリウム検査)がありますが、胃炎などで粘膜の色調の変化を見る場合や、組織検査が必要な場合には内視鏡でしかできません。

当院は新開発の極細内視鏡を使用します

当院では消化器疾患の診療(腹部超音波など)とともに、上部および下部電子内視鏡を用いた苦痛の少ない検査を心掛けています。

当院では、新開発の従来のおよそ半分の細さの、上部消化管用5.9_極細スコープを使用いたします。患者様にとっても、心身ともに苦痛の少ない検査が可能です。

内視鏡の写真です 新開発の5.9ミリ内視鏡の写真です 5.9ミリのファイバースコープ

動脈硬化測定

動脈硬化をご存知ですか?

日本の3大死因は「がん」「脳血管疾患」「心疾患」です。
なかでも、脳血管疾患と心疾患はいずれも血管の壁が厚くなって弾力性が失われ、血管が劣化したり狭くなってしまう「動脈硬化」が原因です。

当院では、動脈硬化症を早期発見する為の検査を実施しています。検査は両手、両足首の4箇所の血圧を同時に測定するだけなので、わずか5分ほどで動脈の弾力を測定できます。

 動脈硬化を放置すると、重い疾病に発展する恐れがあります

  • 脳 → 脳出血(くも膜下出血)、あるいは脳梗塞
  • 心臓 → 狭心症、あるいは心筋梗塞
  • 全身への障害 → 閉鎖性動脈硬化症

 次の方たちは、特に注意が必要です

  • 煙草を吸われる方
  • 高血圧症の方
  • 冷感・しびれ感をお持ちの方
  • 高血圧の方
  • 肥満気味の方

骨粗しょう症検査のご案内

骨粗しょう症とは

年齢を重ねるとともに、骨中のカルシウム量が減少していきますが、その生理的な減少以上に減ってしまうのが骨粗しょう症です。

骨に「ス」が入ったように「スカスカ」の状態になることで、腰が曲がったり、背中や腰の痛みを伴い骨折しやすく、また足のつけ根の骨折が寝たきりになる大きな原因(約13%:国民衛生の動向より)となっています。

骨粗しょう症の予防には早期診断が重要です

この骨粗しょう症の有無、程度などを精確に診断するためには、骨密度(骨の量)を測定する必要があります。

当院では、骨密度測定装置(pDEXA:微量のX線を腰や手首などに当てて、かなり正確に骨量を測定できる)を設置しております。
骨折等を予防するために、特に女性は閉経後は1年に1度、男女とも70歳以降は2年に1度、骨密度測定検査を受けられるようお勧めいたします。

受診以外の予防のポイントは

診断を受けること以外に、骨粗しょう症を予防するポイントは次の通りです。

  • カルシウム(乳製品等)とビタミンD(魚や肉の肝臓、卵黄等)を摂る
  • 適度な運動をする(20分程度のウォーキングが最適)
  • 適度に日光に当たる(散歩など、外に出る習慣を)

漢方外来のご案内

漢方外来とは

漢方外来では漢方薬を中心とした治療を行います。内科疾患に限らず、生理痛、不妊症などの婦人科疾患、アトピー性皮膚炎などの皮膚科疾患、肩こり、腰痛など、科の区別を問わず幅広い疾患が対象となります。

こんな症状の時に

こんな時に漢方薬による治療が有効な場合があります。

  • 原因のわからない病気や明らかな病態の見出せないもの
  • 病気の原因は分かっていても治療法の確立していないもの
  • 副作用などで現代医学の治療法が受けにくいもの
  • 心と身体の異常が絡み合っている病気
  • 病変があちらこちらにわたり、愁訴の多いもの

診察について

当院では、次の内容で漢方外来を行っております。漢方診療にご関心のある方はお気軽にご相談ください。詳しくは電話または受付窓口にておたずねください。

担当医師 : 新澤 敦
診察日時 : 第2、第4 金曜日 午後2時〜午後6時 (予約制)
予約電話 : 小西病院 電話番号 06−6862−1701 (代表)

健康診断

定期健診、雇い入れ時の健康診断等を受診できます


当院で受診可能な検診

検診名

検査内容

金額

健康診断
(血液検査なし)

身長・体重・血圧・視力・聴力(簡単なもの)・尿検査・胸部レントゲン・診療(結果)

5000円 

健康診断
(血液検査あり)

上記記載分+貧血・肝機能・血中脂肪・血糖・心電図検査

9000円 

 

小児科健診を受診できます

・詳しくは、豊中市役所健康づくり推進課もしくは当院にお問い合わせくださいませ。

医療法人 藏春堂 小西病院 豊中市曽根東町2-9-14
TEL06(6862)1701 http://www.konishi-hp.com

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